2011年3月17日木曜日

開始まであと11日:一物全体食

みなさんお気づきかわかりませんが、私もDr. Hiroも、カロリーの話はあまりしません。でも、白砂糖や精白された穀物はよくないですよ~、とはいつも言っていますね。それは、白砂糖や精白された穀物を摂り過ぎると、カリウムやビタミンB群をはじめとする多くの栄養素が欠乏してくるからです。これらの栄養素は、本来未精製のサトウキビや麦や玄米にはたくさん含まれているており、消化・吸収の過程でも必要となります。しかし、精製された状態で体に入ってくると、消化・吸収を可能にするために、体内の細胞からこれらの栄養素を引っ張ってこなくてはならなくなります。要するに、カロリーが高い、ということが問題なのではなく、Whole(丸ごと)でない、ということが問題なのです。

先日Dr. Mercolaのニュースレターで、"Frequent Hunger and Sweet Cravings? You May Be Making This Common Mistake"という記事を読みました。Weight Watchers(アメリカのダイエットプログラム)の社長が、「カロリー計算は役に立たない」と、やっと気付いたという発言をした、というものでした。そう、カロリーは、あくまでもエネルギー量の目安でしかないのです。それを実際エネルギーという形に変えていけるかどうか、その行為がどれだけ体に負担をかけるか、などに関しては何も教えてくれません。例えば100キロカロリー分の発芽玄米と、100キロカロリー分のオレオクッキー。カロリーは同じでも、体内でどのように代謝されるか、そしてどのような影響を体に与えるかは全く違ってきます。

自然の元々の形は、完璧です。例えば、ビタミンE。市販されているビタミンE剤は、成分を見ると"Alpha Tocopherol"と書いてあります。でも、実際自然界に存在するビタミンEは、Alpha Tocopherol、Beta Tocopherol、Gamma Tocopherol、Delta Tocopherol、Xanthine、Selenium、Lipositolsなど、様々な栄養素が組み合わさってできています。ビタミンEをSeleniumと一緒に摂ると、抗酸化効果がアップ、とよく言われますが、それは当たり前。何故ならば、本来自然な形のビタミンEには、Seleniumがちゃんと含まれているんです。人間が作ったビタミン剤は、自然の形のビタミンの代わりには絶対になり得ないのです。丸ごとでない、多くの栄養素を欠くものばかり食べていると、体内の栄養バランスがどんどん悪くなっていってしまいます。

肉を食べる時は、体に悪いと思って脂の部分を落として食べる人が多いのではないかと思います。でも、本当は美味しいから食べたい!と思っている人も多いですよね。それもそのはず、動物性たんぱく質を体内でプロセスする際には、脂に多く含まれるビタミンAを必要とするのです。しかし、脂身の少ない部分ばかり食べていると、肝臓からビタミンAがどんどん欠乏していきます。自然は、全てをバランスよく含んでいるんですね。

この「一物全体食」のコンセプトを突き詰めて考えていくと、鶏肉ならモモ肉か胸、豚はバラかロース・・・などというように、常に特定の部分ばかりを食べ続けるのも、栄養バランスを崩すのではないか?という考えに至り、この冬は鶏肉をWholeで買って、肝臓、スナズリなどはもちろん、肉という肉は何日かに渡って全て食べ、骨はスカスカになるまで煮てスープにする、というようなことを何度かやりました。いわば究極の一物全体食?でも、アメリカの田舎で、家庭で鶏を飼い、食べる度に絞めていた様な時代は、全ての部分を無駄なく使っていたわけですよね。頭や足もスープのダシになったといいます。なるほど、成人病が少なかったわけです。また、日本でも昔は頭から尻尾まで食べれるような小さな魚が多く食べられましたよね?いりこなんて、本当にスーパーフードなんですよ。

肉や魚だけでなく、野菜も果物も、できるだけ自然な状態に近い、Wholeで生で食べるのが一番。一物全体食は、一番命の重みを尊重した食べ方だと私は思います。精製・加工は、栄養素を失うだけでなく、余分に燃料や労力も必要とし、また環境も汚します。日本の被災地での食料不足が問題になっている今、手に入る食べ物一つ一つに感謝をして、環境にやさしい食べ方を心がけて行きたいと思います。

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